「なんか外国に来たみたいだ」
そもそもインドを旅行中(インドも外国だ!)なのですが、ゴアに来るとついそういう感想をもってしまいます。
ゴアはインドと違う。ゴアに来ると毎回そう感じます。
ポルトガル領だったこともありクリスチャンが多かったりで街には教会の姿があり建物もヨーロッパ調のものがあちこちに見受けられます。人々の顔立ちもヨーロッパの血が入ってるような印象を受けます。料理もインドの他の地域ではあり得ない牛肉や豚肉のものがあります。
そしてこれはうちの奥さんが気づいたことなのですが人口密度が低い、全然人でゴミゴミしてないんです。ヨーロピアンな街の風景に気を取られてて全然その事に気づかなかったのですがなるほど、だから他の地域と違うなと感じるのかと納得させられました。ゴア州はとても小さい州で州都パナジも歩いて回れるくらいの広さなのですがそれでも空間にゆとりがあって他の地域のような人と車が溢れるカオスのような雰囲気は皆無です。
そういうホッとさせてくれるゴアがなんか好きです。なのでインド旅行の合間には小休止のためにゴアを挟むようにしています。
もちろん小休止とはいっても料理探索の手は緩めてはおりません。ゴアは地域と歴史がら料理の種類が豊富でまだまだ分からないことだらけなのでこちらもよき研究対象となっています。
市場前。
さてゴアに来た本来の目的はというと今回はフィッシュタリーを食す、です。
これはゴア料理というよりはムンバイからゴアにかけての海沿いの地域料理でコクニ料理と呼ばれるものです。まあでも何故かこの料理はほぼゴアでしか見られないのでゴアンフィッシュタリーと呼ばれたりもします。
ということで今回はポークビンダルーやバルチャオなどは一切無視してフィッシュタリーを一生懸命食べました。
フィッシュタリーにはセモリナ粉をつけたフィッシュフライが必ずついてくる。その他はアジのココナッツカレー、干しエビとココナッツの和え物、イワシのカレーなど海鮮づくしの一皿。
あさりマサラ。ココナッツの果肉とマサラでピリ辛甘い。とても美味しい。
サバのカレー。ウラド豆とフェネグリークが効いている、こんなの初めて。これは新ネタゲット。
鯵のカレー。山椒を使って臭みとりをしてる。このインド山椒(tirphalという名前)がいい仕事してます。早速市場で購入しました。
乾燥小エビのココナッツマサラ和え。これも新しい発見。こんなおかずがあったとは!
色んなフイッシュタリーを食べました。
どこもフイッシュフライとフイッシュココナッツカレーが含まれているというスタイルは共通していました。あとはその他のメニューのチョイスでバランスの良し悪しは多少有りましたが、総じて旨い!食べ終わった後もお腹は軽やかです。プネーのマトンタリー修行の後だからか分かりませんがフイッシュタリーなら毎日食べてられます。(実際毎日食べてたけど全く飽きなかった。)
昔フイッシュミールスという特別メニューをやったことがありますが(思い返すとなんと手探り感満載のメニューだったこと!)その時よりもフイッシュミールスの構成や味付けに関してイメージがより鮮明になりました。というわけでフイッシュ企画第2段はこのゴアンフイッシュタリーをやろうと思います。
ああ、写真見てるとまた食べたくなってくる。
因みにお目当てのレストランに行く時はこのようにメニューを予習してから行くようにしています。メニューは一応アルファベットで書かれているのですが英語と現地語が入り交じっていてよく分からないのです。しかもようやくその地域の料理名を覚えたとしても違う地域に移動すると言葉がまた変わってしまうのでまた一から調べ直しになります。
店員さんに聞いてもいいのですが往々にして簡単な説明でどんな料理かがよく想像できないのです。(根気よく聞けば詳しく教えてくれる場合もあるけど結構な質問量になってしまうので気つかって全部は聞けない)
時間が沢山ある旅行ならいいのですが短い期間で効率的に料理をチョイスするには予習が欠かせません。ちょっと気恥ずかしいのでこのプリントは店員さんに見えないようにこっそり忍ばせています。多分インド人はそんなこと何ともおもわないのでしょうが。