インド旅行2024 #3バラナシ

ラクナウから更に南東へ320km移動してヒンドゥー教の聖地バラナシに来ました。ガンジス川で有名なインドを象徴する場所の一つです。

ここまでやってくると段々暖かくなってきました。デリーは結構寒かったからな。

この写真ではよく伝わりませんがガンジス川に登る朝日は本当に綺麗です。早朝の寺院からの鐘とガンジス川と朝日。とても旅情あふれる風景です。

 

バラナシの伝統料理Baati Chokhaという料理。ボール状のbaatiは割るまでじゃがいもだと思っていました。しかしこれはパンの一種。周りは硬いパンになっていて、中身が白いのはパニール(インドのチーズ)、黒いのはグラム粉、が入っています。これにChokhaという野菜たっぷりのカレーのようなのものをつけていただきます。

全く初めての料理でした。バラナシ来るまで名前も聞いたこともなかった。調べれば調べるだけしらない料理が出てくるインド。広い。

ボール状のパンは素朴な味わいです。ずっと噛んでるとじんわり美味しい。これにつけるchokhaは生の玉ねぎやにんにくがアクセントになっていて野菜の美味しさをすごく感じられる優しい料理でした。北インドのこってり味付け料理に疲れている時にはすごく力強い味方です。

写真の炭で焼かれているのがbaatiです。直炭で焼いてました。そのとなりが象のフン。これを燃料に火を起こしていました。臭いは全くなし。

これが使われていた葉っぱのお皿です。なんと手縫いされている。しかもこの糸は竹の繊維。なんとも贅沢な使い捨て皿です。

この皿について調べてみるとインダストリ財団というのが貧困層の問題解決のために取り組んでいる活動の一つだそうで、手に職をもつ女性に仕事の機会を与え、彼女たちの収入を増やす支援をしているそうです。なのでこの皿はバラナシ周辺の部族の女性たちによって手作りされたもの。

なんかインドはこういう雇用を生む活動に積極的な感があります。

なんとなくですがインド人の気質として雇用=人助けみたいな感覚があるんじゃないかなと感じます。

そんなに給料は出せないけどとにかく仕事を与え雇用を作るのことに徳がある、みたいな。

ホテルでもレストランでも規模に対してのスタッフの数がやたらと多い感がある(日本人からすると)のもそういうことなのかも。

と、うちの奥さんが言っていたのを聞いて、自分もその通りだと思いました。

バラナシは乳製品が美味しい。写真の黄色いフワフワはマライヨ。どうやって作るのかわからないけど牛乳だけでこのメレンゲ状になっています。ただし牛乳は搾りたての生乳じゃないと駄目だそうです。この牛乳の雲のようなものに砂糖を混ぜアーモンド、ピスタチオを盛ったのがマライヨ。黄色いのはサフランの色。冬季限定で登場するそうです(11月〜2月)。口の中に入れるをあっというまに溶けて消えてしまう新感覚スイーツでした。美味い。

写真の白いのはマライトースト。牛乳を温めた時に出来る膜を集めに集めてペーストを作りそれに砂糖を混ぜたものをトーストに塗りたくったスイーツ。

他に乳製品としてはラッシーもとても美味しい。ヨーグルトの塊がゴロゴロ残る濃厚ラッシー。バラナシは乳製品天国でした。